バイナリーオプションと規制

 バイナリーオプションは、少ない資金からでも始めることができ、簡単な取引ルールを利用していたり、スマートフォンなどのモバイル機器などからでも24時間いつでも投資が行えることなどから、初心者の投資家などからも強い支持を得ている金融商品になります。

バイナリーオプションの元となっているオプション取引は、歴史の古い投資取引なのですが、ここから派生したバイナリーオプションは比較的に新しいものとなっており、日本に登場してからもまだそれほど時間が経ってはいません。

こうしたことから、バイナリーオプションの黎明期には様々なルールや取り決めが曖昧な部分があり、1日で数百万という大きな利益を得る投資家もいるというような噂が立ち、投資をよく知らない初心者までもがたくさん参加するようになりました。
もちろん、バイナリーオプションは知識がないと利益を得ることができないものであるために、資産をあっという間に失い消費者金融などに投資資金を借りるなどして破産してしまう人たちも数多く出ました。
また、バイナリーオプションという金融商品を扱う取引業者の側にも曖昧な認識しかなく、こうした状況を悪用して投資家に圧倒的な取引ルールを設定したり、投資家から資金を集めその資金で自転車操業のような運営をしたり、悪質な業者になると資金だけを集めてそのまま蒸発するなど、詐欺や事件が横行したのです。

出典: 【バイオプ.net】

こうしたことにより、2013年に金融庁からの通達を受けた金融先物取引業協会は、バイナリーオプションの取り扱いについて「個人向け店頭バイナリーオプション取引業務取扱規則」という規制を布き、このように悪化したバイナリーオプションの投資土壌の洗浄を行ったのです。
これにより、国内のバイナリーオプションでは、個人投資家の保護が手厚くなされ、取引の内容に関しても透明性、公平性が保たれるようになり、またリスクの管理も行われ、例えば1回の投資の判定に必要な時間が最短でも2時間をとるような規制がなされ、1日の取引時回数は最大でも12回程度になり、こうしたことで、短時間の間に取引を繰り返して資産を失うようなことがなくなり、投資資金の管理が容易になるように配慮がなされました。
もちろん、取引業者側にも様々な取り決めがなされ、射幸心を煽るような配当金の設定や、取引きの際に取引業者が全ての投資金を総取りするというルール設定が禁止になり、また経営に関しても一定の条件が満たされない場合には、定期的な報告が義務付けられるようになったのです。

この国内規制により、日本に拠点を持つ取引業者のバイナリーオプションは、それ以前のものと違い、ローリスクローリターンになったものの、結果としてと投資とというものにまだ慣れていない初心者に対して、その門戸を広く開くことができるようになったのです。

もちろん、こうした規制は国内バイナリーオプションに限られていますので、海外のバイナリーオプションでは、現在でも自由度の高い取引が行われているために、投資に習熟した投資家などは、海外バイナリーオプションを好む傾向があるのです。